2018年7月24日火曜日

三次元部品をウォークインホームwalk in homeに取り込む方法【詳細版】

http://walk-in-home-fan.blogspot.com/2012/02/walk-in-home.html
> ウォークインホームファン: ウォークインホーム メーカーなどが配布している三次元部品をwalk in homeに取り込む方法

以前、上記のような記事をアップしましたが、未だにサポートへの問合せも多く、案外知られていない機能なので、もう少し詳しく説明しようと思います。

ウォークインホームのこの機能は汎用性が高く有用です。極端な事を言えば、3DのCADが使える方は自分でオリジナルの部材を作成する事も可能です。

まず、取り込めるデータ形式は「3DS」か「DXF」になります。この二種類は、画像ファイルで言えばjpeg(ジェイペグ)やbmp(ビットマップ)に相当するほど一般的で、最近ではネットに対応したフォーマットなども増えてきてはいますが、現在、世に出回る3Dデータと言えばこの二つの何れかと言っても過言ではありません。またDXFには二次元(平面)と三次元(立体)の物があるのでご注意下さい。

https://cad.ykkap.co.jp/exterior_common
> CADデータダウンロード - YKK AP株式会社

今回は、YKKのCADデータダウンロードサイトを開き、最初に出てくる一番上の部材を取り込んでみます。


ちなみに「確認図面」の列にあるアイコンをクリックすると部材の姿を見る事が出来るので取込む前に部材の形状を確認しましょう。

「3DS」という文字をクリックするとダウンロードが始まります。もしくは「3DS」の文字の上でマウスを右クリックし「名前をつけてリンク先を保存」をクリックして下さい。こうする事でダウンロード先をデスクトップなどに指定する事ができます。

ダウンロードした「3D_G7565.3ds」というファイルがあるのを確認して下さい。

ここからはウォークインホームの操作になります。

ウォークインホームを起動し、物件を開きます(新規作成でも構いません)。


「シンボル」大アイコン→「エクステリア」をクリックします(部材がインテリアの場合は「インテリア」です)。

プロパティ画面左下の「赤い箱の角が光っているような」アイコンをクリックします。


「シンボルファイルの読込」画面が現れます。

  • ファイルパス・・・先ほどダウンロードしたファイルの場所を指定します。
  • 出力先パス・・・ウォークインホーム用に変換したファイルの出力先です。通常はC:\DTS-CAD\MASTER\エクステリア(あるいはインテリア)となります。よくわからなければそのままで大丈夫です。
  • ファイル名・・・変換した後のファイル名です。辞書に登録される部材名とは関連が無いので、よくわからなければそのままで大丈夫です。元に同名のファイルがある、もしくは同じ名前で取り込み直したりすると、上書きしますか?という旨のメッセージが出ます。
  • 面の廻り方・・・そのままで大丈夫です。
  • 単位・・・大半の場合はそのままでも大丈夫ですが、今回のようにYKKの部材を取込む場合は「m」にして下さい。
  • 部位数・・・そのままで大丈夫です。

設定するとこんな感じになります。最後に「OK」をクリックします。


パソコンがグルグルと考えて、取込みが完了すると平面入力画面上に取り込んだデータが現れます。パソコンの性能にもよりますが、複雑な形状なデータだと5分ほどかかるケースもあるので気長に待ちましょう。

取込後、画面に小さい矢印が現れるだけの場合は「単位」を変えて再度、取込んでみましょう。それでもダメな場合はウォークインホームでは取り込め無いので諦めましょう。

基本的には、このまま図面に配置すれば完了ですが、今後も使用できるようにする為、配置する前にプロパティを設定しておきます。


設定で重要な箇所を赤枠で示しました。

  • 配置基準高さ・・・配置の基準を地面にするか床にするか天井にするかという設定です。エクステリアは地面、インテリアは床、照明などは天井と覚えておくといいと思います。
  • サイズ設定・・・取り込み後はカタログの寸法になっていますが、取込単位を間違えた場合や、任意の値にしたい場合は変更可能です。ただし、比率を変えると形状も変わってしまうので、ご注意下さい。
  • 配置基準点・・・そのままでも大丈夫ですが、地面や床に置く物であればオススメは「左・奥・下」です。



設定が終わったら図面に配置してみましょう。

最後に、取り込んだ部材を今後も使う為に基本辞書に登録しておきましょう。残念ながら配置する前に登録する事は出来ません。

まずは配置した部材を選択します。

部材を選択したらプロパティ画面右上の「追加」をクリックします。


「マスターに追加」画面が現れます。


とりあえず場所は「エクステリア」の直下、名前は「カーポート」とします。最後に「OK」をクリックすると部材がマスターに登録されます。


ちなみにこのアイコンは登録時に表示されていた入力画面がそのまま利用されるので、拘りがある方は、カッコいいアングルでアイコンを作成してみてはどうでしょう。後から自分で用意・作成した画像に変更する事も可能です。

海外のサイトなどではフリーの3dデータがいろいろダウンロード出来るので、覗いてみると面白いかも知れません。※海外からのファイルのダウンロードは、ウイルスなどにくれぐれもご注意下さい。またこれらのwebサイトを利用中に生じたいかなる損害も当社では一切の責任を負いかねます。

https://archive3d.net/
> Free 3D Models and Objects Archive. Download: 3ds , obj , gsm , max models
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