2025年9月2日火曜日

ウォークインホーム 生成AIで内観パースを綺麗にしてみる

前回、生成AIでパースを綺麗にしてみるという記事を書いた所、弊社のお客様であるC建設のM様より「記事を参考に、こんなん作ってみました」とうメールを頂きました。

実際に動いているお客様の物件なので、ここでお見せする事は出来ませんが、かなりの出来の内観パースで「これならプレゼンに使えそう」という嬉しいお言葉も頂きました。

自分の書いた記事で「助かった」とか「実務に使えそう」なんて言われるとやはり嬉しいものです。もっとも凄いのは生成AIなんですが。

というワケで今回は、生成AIで内観パースを作成する方法についてご紹介しようと思います。

前回の記事から色々触ってみた結果、だんだんコツが掴めて来ました。


まずウォークインホームで書いたこんな感じの内観パースを用意します。今回はクラシックモードで保存したパース画像です。

ここがポイントなんですが、ウォークインホームのRTSやOpenGLでガッツリ影の計算をしたCGより、クラシックモードで影の無い、少し懐かしい感じのCGの方が良いという事。内観では特に顕著です。

これは、AIには「ここは影だな」「ここは模様だな」という事が正確にわからないので、形状だけで指示した方が良いという事のようです(たぶん)。ウォークインホーム以外のソフトをご利用の方は、上記を念頭にパースを作って見て下さい。

ChatGPTに、「インテリアの配置や形状、建物の形は変えないで」「勝手に窓を追加しないで」など、あーだこーだ支持を出してプロンプト(AIへの指示)を書いてもらいます。

また、今回は適当に描いたパースですが、インテリアや家電などは家電と認識しやすい配置にしておくと良いです。

今回、わかりやすく失敗していますが、例えば冷蔵庫などは見切れてしまうと棚と区別がつかないので、入れたいインテリアはハッキリと何かわかるように、ちゃんと見えるように入れておくと良いようです。

生成AIのすごい所は「夜景」「夕景」なども自由自在に書け、また「ここが気に入らない」などの箇所があってもプロンプトを修正する事でいくらでもリテイクが出来る事です。

これをお馴染みのStable Diffusion https://stablediffusionweb.com/jaに読み込ませます。


はい出来上がり。明かりをつけるように指示しなかったので、ちょっと暗くなってしまったのと、前述したように奥にあった冷蔵庫が棚になってしまっています。
またクラシックモードのパース画像なので透明の部分が透過されていません。この辺りは要改善ですね。

ただ、プロンプトさえ固まれば、80~90点くらいのパースをコンスタントに作れるようになります。

綺麗なパース画像を作ることは、ソフトウェアの進化やパソコンの性能向上によって、かつては一晩かかっていたレンダリング時間も大幅に短縮され、操作自体も以前より比較的簡単になりました(もっともレンダラーなどもAI補正などがついて今後、更に簡単になるんでしょうけど)。それでも一定の知識やスキルは必要です。

それが生成AIを使う事で、今回・前回ご紹介した内容は専門的な事は何一つしていないので、この程度のCGであれば、初期費用も必要が無く、それこそ昨日今日操作を覚えた人にも作成可能です。

デメリットを上げておくと、生成後は近似値になってしまうので素材のテクスチャなどにメーカー品が使えない、生成AIなのでやはり若干、不自然な部分が残る(5年後はわかりませんが)、などでしょうか。

今回ご紹介したのは、自分が記事を書くにあたって少し調べた程度の事なので、もっと高度な事が出来るのかも知れません。

余談ですが、外観パースについても、前回より少しだけ進化したのでご紹介しておきます。



これが元画像。外観であれば影があっても大丈夫?のようです。



これが出来た画像。画像の比率が違うのは初期設定をミスったからです。かなかなでしょう?

とここまで書いて思ったんですが、あれ?これ会社は儲からなくね???社長に怒られるんじゃ...。

モデリングには操作の簡単なウォークインホームがオススメです!

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
木建市場では、ウォークインホームのスキルアップスクールを、毎月・東京と大阪で開催しています。
「会社に新人が入ったので覚えて欲しい」「ウォークインホームを触ったことがない」「単発で参加したい」「希望の就職先で使っているので個人的に習得したい」という方も大歓迎です。

■スクールの様子はこちら→ https://mokken.hatenablog.com/
■日程カレンダーはこちら→ https://www.mokken.com/seminar_calendar.html
■スクールお申込みフォームもこちらから→ https://www.mokken.com/seminar_calendar.html
※お電話、直接のメールでのお申込みも可能です。不明な点はお気軽に、お問合せ下さい。042-208-3250「ウォークインホームスクールの件で」とお伝え下さい。
■ また「入門スクール」「設計図書スクール」「個別訪問スクール」などの内容も、ご希望に応じて開催可能です。

【スクールに関するお問い合わせ】
 株式会社木建市場(TEL:042-208-3250/E-mail:info@mokken.com)までお気軽にご連絡ください。