2025年6月2日月曜日

64Bit版ウォークインホームで「RTS」の中に「画質優先」が出てこない時の対処方法

今回はちょっとややこしい話。

64Bit版のウォークインホームから搭載された「RTS(リアルタイムシャドウ)」モードですが、そこそこのビデオボードが乗っているゲーミングPCなのに「画質優先」モードが出てこないんだけど?という事があったので、今回はとりあえずチェックできる項目などをご紹介しようと思います。

「そこそこのビデオボード」なんて書きましたが、少し古めのゲーミングノートなんかだとたまに起こる現象だと思われます。ノートPCの場合、ビデオメモリの容量が小さくRTS動作の最低値に達していないケースがあります。もし「画質優先」が出てこない場合は以下の方法を試してみて下さい。


ただし、以下の方法は「あくまで画質優先モードが動くだけ」という事あり、メーカー推奨の動作環境より下という事なので、動作については保証できませんので、ご了承下さい。

参考までに、今回試した環境は第10世代のcore i5 CPU+グラフィックボードはGTX1050Ti 2GBという環境です。

この操作を行った事で動かなくなるという事は無いとは思いますが、ウォークインホームの設定ファイルを直接編集するので、必ず設定ファイルのコピーを取るようにしてください。

Cドライブ→「DTS-CAD-NEW」→「bin」→「shaders」の順にフォルダを開き、中にある「wrpconfig.xml」というファイルを「メモ帳」などで開きます。
※Windows11であればファイルを選択して右クリック→「メモ帳で編集」か、「メモ帳」を起動して、ドラッグアンドドロップで開く事が出来ます。

137行目に、

vram_minimum_required="3145728"

という行があります。これはビデオメモリの最低値を設定する場所で、この値より実際のビデオメモリの容量が小さいと「画質優先」が出て来ません。「3145728」なのでビデオボードのメモリが3GB以下だと動かないという事です。

ここを適当な数値に打ち換えると「画質優先」が出て来るようになります。今回、試したビデオボードのメモリは2GBなので、

vram_minimum_required="2097152"

と打ち換えてみます。

155行目に、

<approved_gpu model="GeForce GTX" min_model_number="1070" />

という箇所があります。GeForce GTX1070以下のビデオボードでは動作しないという設定です。ここを、

<approved_gpu model="GeForce GTX" />

に書き換えます。このように書き換える事でGeForce GTXのビデオボードが搭載されていれば動作するようになります。


するとこれこの通り。「画質優先」モードが表示されるようになりました。

「バランス」

「画質優先」

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木建市場では、ウォークインホームのスキルアップスクールを、毎月・東京と大阪で開催しています。
「会社に新人が入ったので覚えて欲しい」「ウォークインホームを触ったことがない」「単発で参加したい」「希望の就職先で使っているので個人的に習得したい」という方も大歓迎です。

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2025年5月1日木曜日

ウォークインホーム 縦向きの素材を横向きにしたい

今更な内容ではありますが、自分で取り込んで作成した素材などを「これ横向きにならね?」という事があると思います。ありますよね。実際、サポートなどでも年に1回くらい聞かれます。今回はそんな時の操作方法です。


例えばこんな外壁があったとします。これを横にしたい。


パースや立面で「素材の貼り付けてある部分」を選択します。選択して赤くなった状態で、マウスの左ボタンをダブルクリックします。すると貼られている素材の属性が表示される「素材編集」という画面が出て来ます。


右側に「角度」という部分があるのでここを「90度」にします(もちろん別の角度でも大丈夫です)。最後に「OK」を押して完了です。


この通り。

これはその場限りの対応ですが、今後も使うようであれば素材として登録しておく事も可能です。


素材の辞書で、当該部材を選択し、上にある「追加」をクリックします。


先ほどの「素材編集」とほぼ同じ「素材の追加」という画面が出て来ます。

登録されているアイコンは縦の姿のままになります。

こちらで設定を行い「OK」をクリックすると辞書に登録されます。ただこのように登録した場合、素材のサムネイルは縦のままなので、そこはご注意下さい。

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2025年4月3日木曜日

ウォークインホーム プレゼンボードで生成されるパース画像の解像度

今回も最近、チャットに頂いた質問にお答えしようと思います。

頂いた文章は以下の通り。このチャットはAIチャットでは無いのでご了承下さい。

「提案の画像の解像度」

提案、プラン、物件、色々と呼び方があると思うのですが、これはプレゼンボードの解像度という事でしょうかね。


平面図の解像度は「プレゼンボード」の画像生成で行う事が出来ます。



平面図以外については解像度の設定が、ここにはありません。



画面を「パース」にして、視点のタブの上で「右クリック(左では無く右なのでご注意下さい。)」をします。


「視点の編集」画面が出ます。ここで生成する画像の解像度が変更出来ます。右下にある「一括反映」で他のタブにも反映する事が出来ます。全ての解像度を上げてしまうと、画像生成の時間が増えてしまうのでご注意下さい。

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2025年3月6日木曜日

ウォークインホーム 初歩的な屋根の入力方法

右下にあるチャットに、初歩的な入力方法についての質問が来るので、初歩的なプラン入力の記事をいくつか書こうと思います。

まず躓くのは屋根です。サポートへの質問が一番多いのも屋根。今回は初歩の初歩、「自動生成」で屋根をかける方法です。


方法は簡単。プランの入力画面の「自動生成」大アイコンをクリックします。


まずは屋根形状を決める為、自動生成の中にある「屋根」タブを設定します。

寄棟

切妻(水平・垂直)

切妻

片流れ

屋根の形状は概ね「寄棟」「切妻(垂直)」「切妻(水平)」「入母屋」「片流れ」の5つです。


形状を決めたら「勾配」と「軒の出」を設定します。勾配は屋根の傾斜、軒の出は壁から軒先までの距離(雨どいは含まないのでご注意下さい)です。


最上階を片流れにしたい場合は、「最上階片流れ」にチェックをつけて方向を指示して下さい。

慣れるまではパースの状態で自動生成を行うとイメージがつきやすいと思います。


「対象要素」タブに戻り、「全現状」にし、屋根のみ「新規」にします。他の要素も生成する場合は、必要な要素も「新規」にして下さい。

とりあえず屋根をかけるだけであれば、上記の操作だけで出来るので試してみて下さい。

次のステップとして、「軒高領域」と「軒先基準領域」を使えばもう少し思い通りに屋根を書く事が出来るようになります。軒高領域と軒先基準領域については、以前にも記事にしているのでリンクを貼っておきます。

>ウォークインホームファン: ウォークインホーム 自動生成の簡単な屋根の書き方。軒高領域と軒先基準領域

このチャットはあくまで副次的なサービスなので、どこの保守にも入っていないけどガッツリ覚えたい!という場合は弊社が行っている講習への参加などをご検討下さい(マジで月1回の半年間で使えるようになります)。

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2025年1月30日木曜日

ウォークインホーム 新規プラン作成時の標準の壁の厚みを登録しておきたい

先日、「壁の厚みって標準で変更しておけないの?」というご質問を頂きました。

壁に限らず自社の仕様は予め登録しておきたいですよね。弊blogを検索した所、「建物タイプ」の登録についての記事が無かった(もしあったらごめんなさい)ので、今回はその方法をご紹介します。


で、まずは壁の厚みの変更です。


通常、個別の内壁の厚みについては、壁を選択し、プロパティの「壁厚」の設定で行えます。「芯振分け」と「偏芯」で使い分けて下さい。



ただ、ここの設定では外壁の厚みは変えられない(平面状の編集は出来ますが、それはまた今度)ので、以下に続きます。

今回は標準の壁厚の設定になるので、上部メニュー「建物共通情報」を開き「平面関係」タブを開きます(設定方法はバージョン~18、バージョン20~以降のウォークインホームでもほぼ同様です)。


ここの「一般壁厚」と「外壁厚」の設定を行います。

尚、グレーアウトしていて編集が出来ない「外壁仕上厚」は以下の数値が参照されています。
左:(「一般壁厚」-「下地厚」)/2
右:「外壁厚」-「下地厚」-((「一般壁厚」-「下地厚」)/2)

下の方に「断熱材」の設定もあるので、必要な場合は変更して下さい。

これらの設定を行い、自社仕様のプランを入力します(プランは入力しなくても大丈夫です)。


上部メニュー「建物タイプの登録」を選択します。



自社仕様など、わかりやすい名前を付け「OK」をクリックします。


ここで登録した設定が次回、新規プラン作成時に選択できるようになります。あまり重要な要素ではありませんが、ここに表示されているサムネイル(縮小)画像は、作成したプランに準じます。

「建物タイプ」については、建物共通情報の壁厚だけでは無く、矩計の設定や、屋根の仕上げ、その他のあらゆる要素が登録されるので、自社仕様を毎回設定している方はぜひ登録しておきましょう。

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