2017年8月22日火曜日

「厚み領域」を使ってスケルトンバルコニーを書いてみる

今回は、こんな感じのバルコニーを「厚み領域」という機能を使って簡易的に書く方法をご紹介しようと思います。


この「厚み領域」という機能は、任意の形状を書く機能で、使い方によっては非常に便利に使えます。アイディア次第で色々な事が出来るので、慣れた方などは、家具や特殊な梁などを作ったりして居られます。

まず、グリッドを「1/10」にします。


「その他」大アイコンから「厚み領域」を選択します。
※その下に「厚み線分」という同じような項目がありますが、こちらも似たような機能で、「厚み領域」=板(もしくは縦軸の棒)を書く機能、「厚み線分」=横軸の棒を書く機能と考えて下さい。


プロパティの「厚み」を「1100」にします。これはバルコニーの壁の高さの設定となるので、任意の数値でOKです。


グリッドに合わせて、1/10グリッド最小の四角を書きます。この部分がバルコニーの支柱になります。支柱やガラス部分をもう少し細くしたり、支柱を「●」にしたりも出来ますが、操作が少しややこしくなるので今回はこのまま進みます。



 そのまま、ガラスの部分を書きます。


これが支柱部分に金属、ガラス部分にガラスを貼り付けて、パース画面にした状態です。


勘のいい方ならお気づきだと思います。作業としては単にこれを繰り返します。コピー&ペースト(編集メニューの「コピー」→「貼り付け」か、選択した状態で「Ctrl+C」→「Ctrl+V」)を使うと楽に作業ができます。そしてY軸(凹の両サイド部分)も同じように書きます。だいぶそれらしくなってきましたね。

次に上に乗せる笠木の部分を書きます。プロパティの「下端取付高さ」を「1100」(これは壁の上に乗せるので壁と同じ高さにします)、「厚み」を「20」(笠木の厚さです)にします。


笠木の部分を先ほど書いた物の上をなぞるように、多角形で書いて行きます。


ここまでくればほぼ完成です。

最後に土台になるバルコニーを書きます。「バルコニー」大アイコン→「バルコニー」を選択し、「手摺全体高さ」を「100」、「ハンドレール本数」を「0」、「笠木出隅」を「0」にしてバルコニーを書いて行きます。ここの数値などは好みの設定で構いません。パースを見ながら実際の形状に合わせ、丁度いい塩梅を確認して下さい。


こんな感じで完成です。今後もこのようなバルコニーを書く機会が多いようであれば、1コマ分を基本辞書に登録しておくと以降、簡単に書く事が出来ます。今回は「こんな事ができる」という事をご紹介する為、出来る限り簡略化した物を書きましたが、もう少し複雑な物を書く事も出来ますので、もし気になる方はコメント・メールやサポートへご連絡下さい。
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